理論の先にある調整は
ミクロン単位の勝負
試作課 | 2021年入社
Q.入社した理由
子どもの頃からの夢を
日伸工業で実現した
子どもの頃から船や自動車などの乗りものが好きで、「大人になったら乗りものの仕事をしたい」と漫然と思っていました。年齢を重ねるにつれて自動車関連の仕事がしたいという想いが強まり、大学でも自動車のエンジン関連の研究に取り組み、就職活動でも自動車部品メーカーを志望しました。
しかし就職活動の時期になるとコロナ禍が始まり、自動車業界も大きな打撃を受けてしまいました。就職活動中の学生の立場から業界を見た時、「自動車メーカー系列よりも独立系の企業の方が良いのではないか」と考えるようになり、地元滋賀県で自動車部品の設計から量産までトータルに携われる日伸工業に魅力を感じ、入社を決意しました。
Q.現在の業務内容
培った経験に裏打ちされたミクロン単位の調整技術
現在は試作課に所属し、金型を実際にプレス機械に組み付けて試し打ちをしながら調整する業務を担当しています。設計された金型はCAD上では思いどおりの部品を打ち出せるはずなんですが、最初に完成した金型のままで想定通りの部品が打ち出されることはまずありません。
そこで、プレス機械に組み付けた金型を微調整しながら、ミクロン単位の高精度で図面通りの部品が打ち出されるように調整を重ねていきます。2ミクロンずれているから2ミクロンだけ動かしても修正できないのが金型調整の難しいところ。決して理論通りにはいかず、常に現場勝負で理論の先にある部分を調整するのが仕事です。
Q.仕事のやりがい
超ベテランの助言で
技術的疑問は全部解消
ミクロン単位で調整した金型を生産現場に渡すと量産が始まります。自分が携わった金型が順調に製品を打ち出していく様子を見た時が、一番やりがいを感じる瞬間です。
基本的にひとつの金型の調整を一人で担当するので、常に自分の力が試されている感覚に陥りがちですが、困った時はすぐに助けてくれる先輩がいるので安心して業務に取り組めます。中でも、超ベテランの先輩が二人※いて、金型に関する技術的なことなら何でもすぐに教えてもらえる環境があります。丁寧に育てながら一人前にしていこうという空気が会社全体に流れています。
※厚生労働大臣表彰「現代の名工」、滋賀県技能者表彰「おうみの名工」