[技術]中国から日本へ。設計技術を学び、金型設計でお客様へ貢献していきたい。

2021年10月掲載

[技術]中国から日本へ。設計技術を学び、金型設計でお客様へ貢献していきたい。


■現在の業務内容
    私は2011年に中国の高校を卒業し、日本語を勉強し来日留学をしました。その後、日本の大学院(理工学部)を卒業し、2019年4月に入社しました。
    研修後、技術部に配属され1年になり、現在は2D-CADを用いてお客様から頂いた製品図面に基づき、量産用金型の設計を行っています。設計と言っても図面を作成するだけではなく、その部品の用途や機能を理解し、お客様に喜んで頂ける金型の制作から組立と調整まで行っています。

■経験
    入社直後に、大津工場で量産している製品を中国の北京工場でも量産開始するプロジェクトに参加しました。私は北京工場から来日した研修生と一緒に、先ずは安全作業講習から、製品の量産手順及び金型メンテナンスに至るまでの指導を受けました。そして、その内容を研修生達に正確に伝える所までを行いましたが、金型・プレス機等に関する知識がなかった為、とても不安でした。

    しかし、中国出向を経験した先輩からお借りした中国語と日本語の金型専門用語冊子を元に、現場の方からはプレス機の操作、製品の検査方法、金型のメンテナンスなど詳しく教えて頂きました。毎日新しい事を勉強しながら通訳をしなければならず苦労しましたが、無事にプロジェクトが成功した時の嬉しさは今でも覚えています。

    その後、中国の3つ目の新工場(南通工場)の立上げプロジェクトに関わり、宇都宮工場と南通工場に出張しました。出張期間中、南通工場で生産する製品で使用する要領書や資料の翻訳及び現場で研修生達の通訳を任されました。以前の仕事のお陰で、現場とのコミュニケーション、通訳、翻訳もスムーズに進めることができ、上司からも評価して頂きました。そして、資料翻訳を通じて、品質管理について勉強ができ、日本品質管理学会・QC検定3級を取得することができました。

    2020年1月からは金型加工課で半年間ワイヤ放電加工について研修しました。加工する部品と金型の図面作成~加工プログラムの作成編集~ワイヤ放電加工機での加工について勉強し、㎛精度の金型加工ができるようになりました。現在は、資格取得サポートシステムを利用して、国家検定のワイヤ放電加工2級の取得を目指しています。

■今後について
    入社する前にプレス機、加工機、金型についての知識は全くありませんでしたが、充実した多部門研修制度と周りからのサポートがある為、いろいろなことを恐れずにチャレンジできました。今までの仕事を通じて、たくさんの新しい知識を身に付けることができたと感じています。
    当社では金型設計時、2D-CAD、3D-CAD、CAE解析ソフトを使用しています。現在、私は2D-CADしか使えないですが、これから3D-CAD、CAE解析ソフトも使えるように頑張りたいと思っています。
今後、新規設計を担当する際に、3D-CADで複雑形状の金型を立体的に作図し、より加工しやすくなるようにしたいと思います。また、CAEを用いて、シミュレーションで設計上の問題点を明らかにし、効率よく、精度の高い設計ができるようになりたいです。

■休日の過ごし方

    休みの日には、夫と買い物に行って、食べたい中華料理をネットで調べ、いろいろ作るのが趣味で楽しんでいます。
作ったお料理を少しご紹介します♪

 

■上司コメント
    入社直後からプロジェクトに参画してもらい苦労したと思いますが、見事にやり遂げてくれました。本格的に2D-CADでの設計を開始してまだ1年と経験は浅いですが、プロジェクト参画の経験は今後必ず設計に活きてきます。
    新しい事を依頼する場合であっても、返事はいつも決まって『やってみます』というくらい好奇心旺盛で何事も積極的に学ぼうとする姿勢は頼もしい限りです。
その積極性を大切にして、色々な事にチャレンジしてください。今後の活躍を期待しています。